ニュース2020.05.10
スイスの家具メーカー・ヴィトラは今秋発売のヴィトラホームコレクションの新製品をこのほど発表した。ミラノサローネ国際家具見本市が来年に延期となったため、同展で発表予定だった新作プレゼンテーションを同社キャンパス内からオンラインで公開した。
展示はインテリアデザイナーやデザイン事務所の新作を配置した4つの住まいのシーンをインスタレーションとして紹介された。
発表された新製品は、ジャン・プルーヴェの復刻チェア「シェーズトゥボワ」▼コンスタンチン・グルチッチのラウンジチェア「シチズン」▼ジャスパー・モリソンのスチールチューブを用いた「モカ」▼ロナン&エルワン・ブルレックの花器「ヴァースデクパージュ」―の4作品(敬称略)。
同社が紹介した作品の解説要旨は次の通り。
◆シェーズトゥボワ=ジャン・プルーヴェが第二次世界大戦中の金属不足からデザインした全木製チェアを復刻した作品。後部フレームと座面が結合する点に最大の負荷重量がかかるため、後脚を兼ねた頑丈なフレームで補強し、全体への荷重を支える合理的な考えに基づいてデザインされている。
◆シチズン=スチール製のフレームに3点の細いケーブルで座面を吊るシンプルな構造。360度全方向へのスウィング動作が可能なラウンジチェア。座席と背もたれの張り地のバリエーションを選べるほか、椅子とは異なる生地のネッククッションを付属として選ぶことができる。
◆モカ=自宅でもカフェでもコーヒーを飲むための椅子というコンセプトから名付けられた。2本のスチールチューブが基本構造で、1本は背もたれを支えながら前脚となり、もう1本は後脚として働く。シンプルで控えめなデザインで、さまざまな環境や状況に自然と溶け込む普遍的デザインが特徴。
◆ヴァースデクパージュ=鋳型で成形された円筒形の本体に、粘土で作られた棒や円盤型のパーツで構成された花器。パーツは取り外しが可能で、組み合わせや角度によって姿を変える、風変りで、ちょっと皮肉めいた詩的なプロダクトが特徴。
このほか追加商品として、レザーのラウンジチェア「グラン・リラックス」のファブリックバージョン、コーナーソファとして使用できる「マリポサ・コーナー」が発表された。
ヴィトラホームコレクションAutumun 2020の公開ページは https://www.vitra.com/ja-jp/news/details/vitra-home-collection-autumn-2020
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