ニュース2019.12.11
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は「IFFT/インテリア・ライフスタイル・リビング」で、世界で活躍するデザイナーと飛騨高山の家具産地のメーカーによる家具作品展示「アメリカ広葉樹家具デザイナープロジェクト2019―飛騨の匠×家具デザイナー」を開催した。注目のデザイナーたちと飛騨高山のメーカーによるアメリカ広葉樹を生かして「日本らしさ」を表現した作品の競演がブースで繰り広げられ注目を集めた。
デザイナーでゼロファーストデザイン代表取締役の佐戸川清氏と同氏が立ち上げたSOON JAPAN DESIGN PROJECTに参加する日原佐知夫氏や倉本仁氏らデザイナー7人がデザインした家具・木工品を、飛騨高山の家具・木工メーカー4社が、アメリカ広葉樹を使用して製作した。
同プロジェクトは、2004IFFT東京国際家具見本市の若手デザイナー特別展「Designer,s Gallery SOON」をきっかけに佐戸川氏が創設したもの。デザイナー自身が積極的に商品づくりにかかわり、新しい市場を切り開くことを目的としている。
今回は、今年の2月に佐戸川氏の推薦で同プロジェクトのメンバーから6人のデザイナーが選出された。課題として①飛騨高山で創設されなければならないこれからの家具は何か②輸出を視野に入れた質の高い商品③飛騨の既存商品を生かした相乗効果のあるアイテム―などを議論を重ね、テーマとして「日本の暮らしを伝えるニッポンの家具」「飛騨の匠が創るホテル・旅館」を掲げた。
佐戸川氏は「アメリカ広葉樹がなければ、日本の家具産業が成り立たないような深い関係にある。木材の美しさをどう表現するか、木材の魅力をあらゆる角度から発揮するようなものづくりをしようと考えた」と話した。さらに「日本的な空間の中で、日常的に隙間になっている使い勝手のいい造形、そのなかにアートが感じられるものを心掛けた」という。
飛騨木工連合会代表理事の白川勝規氏は「飛騨はアメリカ広葉樹を使い始めて33年になる。名古屋港から毎月40コンテナが山奥の飛騨に入っていくと驚かれたこともあった。日本の木材も使わなけれならないが、安定供給のためにはアメリカ広葉樹に頼らざるを得ない」と話した。
AHECは、改正グリーン購入法や欧州木材規制(EUTR)、クリーンウッド法に対応する合法証明(RPP)と「アメリカ広葉樹環境プロファイル」を導入。持続可能な森林経営の下で伐採された高い信頼と安定供給、家具のデザインを支える豊富なバリエーションを持つ木材をそろえたアメリカ広葉樹の普及に努めている。「IFFT/ILL」では毎年、アメリカ広葉樹の個性を生かしてデザインされ、高度な技術に支えられた各産地の家具を紹介している。
※今回のプロジェクトの特徴は、各デザイナーが照明もデザインしていることです。照明などその他の作品はweb家具新聞でご覧ください。
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