オカムラ
陰山氏「姿勢教育」で刷新
　オカムラは、「百ます計算」で知られる教育クリエイター、陰山英男氏監修のデスクを８年ぶりにリニューアルした「Ｋ―ＭＯＤＥＬⅡ」を発表、学習時の姿勢を考えた傾斜天板を新たに加えた。
　教育改革が始まり、学習環境が変化する中で、陰山氏は学習時の「姿勢教育」の大切さを訴える。「Ｋ―ＭＯＤＥＬⅡ」は、入学時から「正しい姿勢で正しい字を書く習慣」を身に付け、集中力を養うことをコンセプトに開発され、傾斜天板にその考えを集約した。
　傾斜天板は、机本体の天板にセットして横にスライドできる。使わない時は取り外して、机本体の側面のフックにかけてしまうことができる。幅は65㌢、奥行き40㌢。傾斜角度については、モニタリングして10度が最適であるという結論に達した。パソコンのキーボードの使いやすさも考えた角度だという。
　机本体の幅は１００、１２０、１４０㌢の３タイプ。奥行きはリビングでの使用も考えて50㌢におさえ、余分なものが視野に入らず学習に集中できるという横使いを基本としている。サイドシェルフや、棚板を机と同じ高さにそろえたマルチラックを横付けすることによって、さらに広く使うことができる。


くろがね工作所
機能見直し定番さらに進化
　くろがね工作所は、学習机としての基本的な機能を見直し定番商品として新たに投入した新製品「Ｔｈｅ ＤＥＳＫ（ザ・デスク）」などを発表した。
　Ｔｈｅ ＤＥＳＫは、堅牢性や組み換え機能、照明などの基本的な機能を使い易くまとめたほか、タブレットを立てたり、収容する、充電するなどの機能を持たせたタブレットステーションを標準装備した。また、机下に収容するワゴンの幅を、通常の41㌢から32㌢まで狭めて、足元の空間を確保した。色はホワイト木目、ミディアム木目、ダーク木目の３種。
　このほか、従来品から機種を絞ったり、マイナーチェンジを加えた次の４種が発表された。
　マットブラック色が特徴の男の子モデル「クールボーイ」は機能を見直し、ワゴンのリフトアップ（天板昇降）を無くしたほか、書棚にタブレットスタンドが設けられた。
　女の子用の「キュートガール」は、色をパープルメタリックと、ピンクメタリックの２種に絞られた。
　リビングに適した学習家具では、ラダーダック風パネルとの組み合わせが特徴の「ラティック」と、ホワイトオーク天然木を使用した「リニアプレミアム」の２種に絞られた。


コイズミファニテック
成長後も使える商品ズラリ
　コイズミファニテックは、近年の購買動向の変化に対応するため、新入学に加え、入学後の購入商品群を充実させた。
　リビング学習から子供部屋まで使用できる新しいデスクシステム「Ｆａｌｉｓｓ（ファリス）」は、リビングにも省スペースで設置できるよう、天板奥行を48㌢の最小サイズに設定した。さらに新機能商品として天板が１８０度回転するデスクも加わった。壁向きや、家族のいる部屋中心に向けた配置に変えられるのが特長。
　ベッド付き学習家具「ＰＥＧ（ペグ）」は、ペグ（有孔ボード）を活用した自由な収納スタイルが特長。ベースとなるベッド３タイプをはじめ、デスク（１００㌢）、チェア、ワゴン、チェストなど20機種で構成されている。
　「Ｂｒｏｓｔ（ブロスト）」は、スチールフレームと天然木を組み合わせた成人にも違和感のないシンプルデザインで、学習・書斎のどちらの環境にも対応できるのが特長。
　このほか、新規販売チャネルに向け、女子小学生に人気のファッションブランド「ＢＡＮＡＮＡ ＣＨＩＰＳ（バナナチップス）」、「ＲＯＮＩ（ロニィ）」とのコラボ企画の机も発表した。


光製作所
市場のポイント 的確に
　光製作所は、スチールと木の異素材を組み合わせた「ＳＵＮＶＩＳＩＯＮ（サンビジョン）」を発表した。ウォルナット突き板の天板とブラックのスチール、ナチュラルなオーク調にホワイトのスチールを使ったタイプから選べる。
　大人でも使えるようモダンでシンプルなデザインにまとめ、学習家具の購入時期の変化にも対応している。
　バックパネルのクロスがユニーク。仕切り板を自由に取り付けできると同時に、デザインのポイントにもなっている。スチールを使い、机との統一感を持たせたラックが用意され、机本体下には収納棚が標準装備されている。
　スペースを有効活用できるロフトタイプの「ＳＵＮＬＯＦＴ ＢＥＤ（サンロフトベッド）」は、木目のあじわいを生かしたデザイン。グレーのアクセントカラーをヘッドボードにあしらい、北欧テイストを盛り込んでデザインされた。
　机の天板と収納棚は72㌢高と32㌢高の２通りの使い方ができる。天板高32㌢の場合は、床に直接座わって使用しやすい高さになる。ベッドの枕元には、２口コンセントがついた便利な宮だなを標準装備している。
　いずれの製品も市場のポイントを的確におさえ、シンプルにまとめている。