ニュース2019.04.03
作家・村上龍氏が「旬の経済」をテーマに語るテレビ東京の人気番組「カンブリア宮殿」(3月7日放送分)に、国産材にこだわった家具のプロデュースを展開するワイス・ワイスの佐藤岳利(さとう・たけとし)社長が登場した。
番組では東京・表参道にある同社のショールームに並ぶ「物語のある家具」が紹介された。宮崎県の原木シイタケ栽培に使われたクヌギを有効活用した椅子。岩手県のクリの木の端材を特殊加工で集成した「サトヤマサイドチェア」など。
「物語」のもう一つの舞台は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県栗駒市の製材所。仕事が激減して倒産の危機に追い込まれた。この状況を知って駆け付けた佐藤氏は、地元木材を使った椅子作りを提案。これまで家具を作ったことのなかった製材所の社員を佐藤氏は2年かがりで指導した。
材料には、軟らかくて家具には不向きとされているスギ材を採用。その木目を交差させ、圧縮することで硬い木材に劣らない強度を実現した。座面は座り心地を考えてミリ単位で角度を調整。この椅子は評判を呼び、今や2カ月待ちのヒット商品となった。
佐藤氏は「地域の自然や、そこで働いている人の思いに新たな価値を作っていけたら」と語る。
佐藤氏は、1988年大学を卒業後、乃村工藝社に入社し、海外の有名百貨店やホテルの内装プロデューサーとして活躍。96年に独立してワイス・ワイスを設立したが、リーマンショックにより業績が急落。激しい価格競争にさらされる。
中国での生産を計画、渡った現地で違法木材による森林破壊を知る。「これを続けたら自分も加害者だ。ビジネス以前に人間としてやってはいけないのではないか」と考えた佐藤氏は、ワイス・ワイスの経営方針を、どこの木で、誰が作ったのかが明確な家具だけを売る「顔の見える家具作り」に転換した。
ところが、その理念を理解する取り引き先はなく、同社は倒産寸前まで追い込まれる。佐藤氏は諦めず、日本の木材の勉強会を開き、理解者を増やしていった。そして、ようやく急成長中のIT企業のオフィスの内装を任され、それをきっかけに依頼が殺到。ワイス・ワイスは息を吹き返した。
いま同社では、衰退が進む日本の伝統工芸の技術を新たな日用品として生かす取り組みを始めている。
「佐藤さんはアジアの辺境を旅して、新しい人生観を手に入れたが、今もなお苦闘が続く。それはその人生観の変化が本物だった証しだったと思う」と司会の村上龍氏は締めくくった。
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