ニュース2019.01.01
海外からの輸入業務を行っているインポーター向けのコラボレーションンツールを開発しているZenport(ゼンポート)は、面倒な貿易業務をシンプルにできるクラウドベースのソフト「Zenport」を開発し、家具業界に向けて提案している。
「貿易業務を管理する場合、大量のエクセルファイルを管理するため複雑で見づらいという難点があった」と、代表取締役CEOの加世田敏宏氏は指摘する。
原因はプロセスの複雑さと社内外の関係者の多さだ。貿易では発注、船積み、コンテナ、在庫と複数のプロセスを管理する必要がある。またその情報を営業や倉庫担当、サプライヤー、フォワーダー(貨物利用運送事業者)などの社内外の関係者に共有する必要があるが、必要な情報はそれぞれ異なるため、各担当者別にエクセルファイルを準備する必要がある。同社によるとエクセルを用いた余計な調整業務は、貿易担当者1人当たり年600時間に上ると試算している。
Zenportのシステムは、誰もが使いやすいユーザーインターフェース(UI)と、シンプルなデザインによる見やすく分かりやすいユーザーエクスペリエンス(UX)を特徴としている。
Zenportを使うと、発注、分納ロット、船積みを一つの画面で管理できるため、プロセスごとにエクセルを管理する必要がなくなる。また、オーダー残の細かな調整や、船積み残の複雑なひも付け、リピートオーダーの複製など、頭の中にはイメージがあるのにエクセルでは手間がかかってしまう操作も画面上で直感的に行えるため、これまでエクセルで必要としていた入力業務を70%以上削減することができる。
Zenportは、複雑なものと半ば諦めていた貿易業務において、驚くほどシンプルに「見える化」を実現した。関係者間の書類の情報共有もPCやスマートフォンを使って自在に実現できる。しかも、コンサルテーション費用の発生がない場合、システム導入の初期費用はかからず、月額平均10万円のコストで収まる。
アパレル商社の貿易事務を担当しているユーザーからは「エクセルでの調整業務に忙殺されていたが、Zenportで煩雑な業務から解放された。涙が出るほどうれしい。特定の担当者のみが分かる『属人化』していた貿易業務を見える化できるため、引き継ぎも楽になった」という声が同社に寄せられている。
1カ月間無料でZenportを体験できるサービスも用意している。申し込みは同社ホームページ(https://zenport.io/ja)まで。
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