ニュース2021.11.25
ユニバーサルデザイン総合研究所は11月24日、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰する「ウッドデザイン賞2021」の優秀作品上位25点を発表した。
7回目となる今回は433点の応募作品の中から最優秀賞(農林水産大臣賞)に、香川県三豊市の宿泊施設「URASHIMA VILLAGE」(金丸工務店、瀬戸内ビレッジ)が選ばれた。
讃岐の山々と瀬戸内海の絶景を生かした全3棟の一棟貸し宿泊施設で、施設内各所に地域産の木材を使用していることや、地域の11の事業者の連携による、地域の資源と文化を生かし、多様なステークホルダーの参画、観光やワーケーションとの連動、環境への配慮などが高く評価された。
また優秀賞(林野庁長官賞)には次の9作品が選ばれた。
【ライフスタイルデザイン部門】
◆木製の冷凍ご飯容器「COBITSU」(大橋量器ほか)=おいしく温かいご飯を食べたいというニーズにヒノキの機能性を使って応えたライフスタイル提案型の作品。木枡の製造技術を生かし、温めてそのまま食卓へ出せる利便性も備える。
◆タクマビル新館・研修センター(タクマほか)=オフィスの木造・木質化を見せるデザインで、内部からは構造体としての木を感じさせ温かみをもたらす、柔らかで洗練された建築。
◆TRIAXIS須磨海岸(ICADAほか)=海の家という時限的な中規模施設に木造建築の良さを訴求した、意欲的な試みを評価。屋根に使用したパネル材はCLTの製造過程で生じる巾はぎ集成板を使用し、軽やかで自然な風合いを醸し出している。
【ハートフルデザイン部門】
◆KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(各務原学びの森ほか)=子どもが自由で安全に遊べる木製遊具と建築が一体化した、開放的で木の魅力溢れる空間。
◆山男のガチャ(東京チェンソーズ)=玩具のガチャガチャをヒントにした木製プロダクト。すでに多摩エリアで60カ所に設置されており、山側への利益還元の新たな試みを評価。
【ソーシャルデザイン部門】
◆浜松料理・娯座樓(ドルフィンキッズプロダクションほか)=食と木材の地域資源活用と地域の魅力発信、地域の事業者の協働によるウッドデザイン開発の良例。大径木の効果的な活用を含めた空間デザインも評価。
◆木と暮らすデザインKYOTO」(京都市ほか)=つなぐ、つかう、つたえるの3つのミッションから、現代の暮らしにマッチする木の使い方をデザイン、発信するプラットフォームを構築した、自治体によるビジネスモデル開発型の提案として評価。
◆木造大型パネルによる製造・物流・施工の合理化技術(ウッドステーションほか)=地域材を活用した大型パネル生産と施工も可能で、施工の際の労働力削減で現場の負担も減らすことができる、木造化促進のための社会提案性のある取り組み。
◆ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園(三菱地所ほか)=床材にトドマツ、外装のルーバーにタモなど北海道産材を積極活用しながら、木質感を感じられる空間づくりに新たな技術を採用したホテルのウッドデザインの良い例として評価された。
このほか奨励賞(審査委員長賞)には、3部門で15作品が選ばれた。このうちライフスタイルデザイン部門に、カリモク家具による木質系のコスメキット「BAUM」、平山日用品店の木製スツール「patol stool(国産材シリーズ)」、ストーリオの木製照明器具「TANZAKU Lamp」―などが入賞した。
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