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★【年頭所感】各地域でIFFT 東京に情報発信拠点も 日本家具産業振興会会長 岡田 贊三

岡田贊三氏

 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては輝かしい新年をお迎えになり、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 昨年は石川県能登半島の地震に始まり、それに追い打ちをかけるように大雨による土砂災害が発生するなど、自然の脅威を感じたとともに、国産材の利用を促進させ、森林の整備を進めなければならないと再認識しました。
 家具業界では、円安による材料費の高騰を受け、各社が行った価格改定前の駆け込み需要はあったものの、その後の反動で苦しんでいるメーカーが多く見受けられます。家具小売店においては、住宅着工の減少や買い控えが厳しい状況に追い打ちをかけており、ホームユースの家具全体としてはいまだに厳しい環境にあるといえます。
 当会としては、一番大きな行事である東京国際家具見本市(IFFT)の在り方が議論された1年でした。現在、家具関連の展示会はさまざまで、会員企業が出展したい展示会も分散化してきています。
 そこで、2025年は大きな会場での合同開催をやめ、それぞれの地域や産地で開催することになりました。工場やショールームなど、各社の自社施設で開催するイベント全体をIFFTとくくって発信していこうと考えており、東京には情報発信用の小規模なスペースを設けることを検討中です。
 産地の展示会にできるだけ会期を合わせ、万博期間中の6月末から7月初めごろに開催できればと考えています。チャレンジングな試みになりますが、定着して新しい流れができることを期待しています。
 末筆にはなりますが、皆さまのご多幸ご繁栄を心からお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

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