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★【KURASHICO 阿部政幸 ベトナムリポート②】テト(旧正月)前の喧騒…高価格製品を主力に約7割の売上高が集中

活気あふれるホーチミン市内
阿部政幸氏

 ベトナムも中国と同じく、旧正月が「元旦」として、長期休暇を取るスタイルです。一般的な事業所でも10日間程度、製造工場などは、2週間から3週間休みを取っています。ベトナムの旧正月は「テト(Tet)」と言われますが、商売のほうもテト商戦と呼ばれ、その時期は市場が最高潮に盛り上がります。
 私のほうのメイン事業のソファ販売も、10月から1月あたりのテト商戦が、年間売り上げの7割近くを占めるので、どれだけ売れるかが重要にはなります。
 ここ数年は中国製品が一気にベトナム国内市場に流れ込んでおり、安価な製品の競争が激化しています。
 良いモノであれば価格が高くても構わないお客さまと、とにかく安いモノを求めるお客さまに二極化してしまい、中間価格帯の製品ニーズが消えてしまった印象を受けています。
 中国製品と言っても、見た目にはデザインが良いものは多いので、壊れやすいとしても、パッと見の印象は、ベトナム人の方にとっては重要な購買動機です。
 本質的な製品の良さより「一見良さそうに見えるモノ」が市場で一番人気がある点は、ベトナム市場の特徴だと思っています。
 私のソファ販売も、昨年は極端に売り上げが落ち込みました。中間価格帯の製品の売り上げが、一気に落ち込んだことが主な原因です。それでも、引き続き高級価格帯の製品は人気があり、安定的に注文をいただいています。
 価格競争力で中国製品に対抗できないので、現在は高価格帯のソファを主力に据え、製品へのこだわりや、ストーリーをしっかりPRできるよう、販売店さまとマーケティングに取り組んでいます。
 11年前には、単に先行者利益ですが「日本のソファ」という謳(うた)い文句だけで市場に乗り込みました。現在は、変化の激しいマーケティング手法、市場のニーズを注意しながら、細かい対応が求められていると感じます。
(写真は阿部氏提供)

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