ニュース

★【年頭所感】国内需要掘り起こしと海外への発信を同時に 家具新聞代表取締役 小田部 亨

 明けましておめでとうございます。
 今年も家具新聞をよろしくお願いいたします。
 昨年末に開催された「WOOD コレクション(モクコレ)」に行って思いました。
 相変わらず、主催者(東京都、WOODコレクション実行委員会)が作ったメイン展示は、その問題意識がしっかりと表現されていて思わず「さすが!」とうなってしまった。
 キーワードは、林業イノベーション・スマート林業・ウッドチェンジ・木質バイオマスの4つ。
 メインは森林整備に対応した脱炭素型ロボットの研究開発で、森の中に見立てたスペースを4つの足で歩き回る犬のようなロボットの動きが頼もしかった。
 しかし、残念ながら入場者は前回と同様に「いまひとつ」であった。
 PR不足なのか。開催時期の問題なのか。それ以上に「誰に見てもらいたい展示会なのか!?」というところからの再考が求められているのではないか。
 一方、本号に投稿いただいた日本家具産業振興会の岡田賛三会長の年頭所感では「今年からIFFTを合同開催から地域や産地での開催に変更する」との大きな改革を宣言していただいている。
 いずれも家具業界を巡る大きな動きにつながることだ。
 では家具新聞はどのように動くべきなのか!?
 国内の需要の掘り起こしについては、これまで以上に「紙」だけではなくウェブでの発信、それも一般消費者に届く手法にチャレンジしたい。
 具体的には、これまで各産地で行われていたPR活動や通信販売などを一元化できないか。それも、その専門業界とのコラボレーションで実施したい。
 さらに、最近海外の家具業界紙から提携の話が舞い込んできている。
 今年は積極的にアジア地域での見本市を報道する予定だが、もう一歩踏み込んで記事の相互交換の話を進めている。
 日本で行われている進んだ技術や新製品を現地の媒体を通じて発信していきたい。
 森を走り回りながら樹木を見守るロボットワンちゃんや地域の樹木の特性を最大限生かし、高度な技術で仕上げた家具を国内だけでなく海外にも発信します。

ニュースの最新記事