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★隈研吾×小倉縞縞 インテリアテキスタイル「KUMASHIMA」新作発表

KUMASHIMAを使ったFUソファ
「葉脈」シリーズ。(左上から時計回りに)光放つ葉 Bright Leaves、闇の気 Air of Darkness、深い森 Deep Forest、無伴奏 白 Unaccompanied White

 建築家・隈研吾氏と染織家・築城則子氏のコラボレーションにより誕生した小倉織(こくらおり)の建築・インテリア向けテキスタイルブランド「KUMASHIMA」の新作発表展示会が東京都港区のTime & Style Atmosphereで開催されている。
 主催する小倉縞縞によると、今回展示されているのはKUMASHIMAの新作「葉脈」シリーズのテキスタイル4柄。またKUMASHIMAを用いたソファなどをTime & Styleが発表した。
 KUMASHIMAは、日本の伝統織物では活用が難しいとされてきた建築、インテリア、家具をメイン用途として誕生したテキスタイルブランド。自然の色彩を生かす築城氏と、土着的な手法で建築を環境に溶け込ませる隈氏が、ともに縞の持つ抽象性に魅了され、日本の新たなテキスタイル表現を生み出した。
 新作の「葉脈」シリーズは、自然素材である木綿、そして草木をモチーフとした色、光から生まれる陰翳が葉脈のように浮かび上がるのが特徴。高密度な縦糸で表現する繊細で立体的な縞のグラデーション、リピートなしで布幅いっぱいに広がるダイナミックなデザインにより、建築やインテリア、家具に自然となじみながら独特の存在感を放つとしている。
 展示されている家具は、FUシリーズならびにKAソファ。
 FUは「座布団を2枚組み合わせたようなソファが出来ないか」という隈氏の発想から生まれ、その後ベッドとパーテーションが加わった。フレームの端部をつまんだような形状が柔らかさとシャープさを持ち合わせた製品群。
 一方のKAは隈氏の建築との関係性が特徴。隈氏の建築には水平でフラットな天井や壁があまり存在せず、多面的に構成することで生まれる陰影が空間に奥行きをつくる。三角錐が浮いたように存在するKAは、この建築空間に呼応するという。
 展示は6月20日までTime & Style Atmosphere(東京都港区南青山4―27―15、電話03・5464・3205)。営業時間は11時~19時。

KAソファ

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