ニュース

★創立80周年記念の新作椅子など展示 天童木工本社で3月21日まで

展示される新作椅子(左から)熊野亘氏「PLYPLY」、二俣公一氏「SAND」、中村拓志氏「Swing chair」

 昨年、創立80周年を迎えた天童木工(山形県天童市)は、記念事業「JAPANESE MODERN/80PROJECT」として東京、大阪で開催してきたエキシビションを2月21日~3月21日まで本社ショールーム&ストアで開催すると発表した。
 会場では、中村拓志、熊野亘、二俣公一の3氏デザインによる新作のほか、天童木工の80年の歴史をたどる家具の数々が展示される。
 また、書籍「天童木工とジャパニーズモダン」発刊を記念して、書籍に掲載しきれなかった写真集や60―70年代に発行された旧カタログなどジャパニーズモダンの源流をたどる資料を展示するとしている。
 展示される新作椅子は次の通り。
 ◆中村拓志「Swing chair」=成形合板ならではの美しいフォルムとゆったりとした座り心地を追求。T字型の背は肘置きも兼ね、快適なデスクワークをサポートする。脚部は回転脚、無垢脚、ソリ脚の3つのバリエーションを空間や用途に合わせて選ぶことができる。
 ◆二俣公一「SAND」=無垢材の脚を複数の成形合板のパーツで挟む斬新な構成。前後どちらからでも座れる背板の無いバックレスタイプをベースとして、パーツの組み合せにより、背ありタイプや複数脚を連結させたベンチタイプに展開することができる。
 ◆熊野亘「PLYPLY」=背と一体の滑らかな座面、それを支える4本の脚とフレームを成形合板で仕立てている。背裏の手掛け(笠木)など、こだわり抜いたディテールがその独特な後姿をより一層引き締め、普遍的な美しさをまとったシンプルで優雅なチェア。
 会場では、このほか国産スギ積層材を用いた防火壁面パネルのコンセプトモデルが展示される。同社の基幹技術である成形合板を組み合わせ、立体的な意匠を付加した防火壁面パネルで、準不燃材料として先ごろ国土交通省大臣認定を取得した。
 会期は2月21日~3月21日9時30分~17時。会場は天童木工本社ショールーム&ストア(山形県天童市乱川1―3―10)。

東京支店での展示の様子(2021年7月)
大阪支店での展示の様子(2021年11月)
準不燃・壁面パネル

ニュースの最新記事