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書評 『戦前日本の家具・インテリア』 「近代家具装飾資料」でよみがえる帝都の生活

戦前日本の家具上巻

 戦前のものだと知らずにページを手繰れば、昭和後期の家具資料集だと思う人が多いのではないか。白黒写真のため色調こそ分からないが、現代の暮らしにそのまま持ち込みたくなるような家具が、上下巻計1600㌻に詰め込まれている。
 しかし、資料のもとになっているのは、1936年から44年の間に刊行された「近代家具装飾資料」(洪洋社)だ。和家具に加え、ソファとテーブルの応接セットや、ベッドを含む寝室の洋家具…

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