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森を育てる家具 森から生まれた文化<上> 日本の木材を生かす 個性豊かな家具 一堂に紹介

カンディハウス KOTAN(コタン)
サスティナライフ森の家 naruco(ナルコ)

 家具新聞社はインテリア業界初のオンライン展示会「LIVING & DESIGN 2020」(https://www.living-and-design.com/)に「森を育てる家具 森から生まれた文化」をテーマに林野庁の後援で出展、日本の木材を使った家具および芸術作品の紹介している。同展は12月7日まで開催されている。日本の木材を使った出展作品を紹介する。


カンディハウス KOTAN(コタン)
木目の美しさ生かす


 北海道産タモ材の木目の美しさを生かし「次代のロングライフプロダクト」を目指して深澤直人氏と開発したシリーズ。アーチ状の背と丸い座だけで構成されたミニマルな椅子に、ラウンドテーブルやハイチェアーなどのアイテムを今年7月に追加した。テーブルは合計12サイズ、天板や座面にはリノリウムや木を採用し、コントラクト用途をはじめとしたさまざまなシーンでの活用を想定している。


サスティナライフ森の家 naruco(ナルコ)
「間伐」「択伐」材のみ


「私たちは同じスギでも納得のできる生産方法の材を使っています」――。サスティナライフ森の家では、森が茂りすぎるのを防ぐために木を伐り、ゆとりをつくる「間伐」や森の木を必要な分だけ少しずつ伐り、次世代の樹木を育てていく「択伐」した材を、馬搬と小型重機を使って搬出した丸太を使っている。角を丸く削る工程や磨き、組み立て、肌触りのチェックはすべて職人の手で行って仕上げている。デザインは榎本文夫氏。


シンラファニチャー ヤマザクラのアームチェア
繊細な造形を可能に


 日本人にとってなじみ深い木であるヤマザクラを使用した椅子。緻密で粘り気のあるヤマザクラを使用することにより、曲線が多く繊細な造形を可能にしている。塗装は、日本で古来から用いられてきた最高の天然塗料である漆を施しており、使用年数を重ねるごとに表情が深みを増していく。


杉のチカラ 太陽と風のねこタワー 杉にゃんトリプルボックス
精油分含有のスギに着目


 「木肌の柔らかさは猫の爪とぎとしても最適」――。ペット用品素材として、菌・防虫・防腐効果がある「フィトンチッド(精油成分)」を多く含むスギ材に着目した。「天然乾燥材」を用いており、杉材に含まれる精油分もそのまま。「人工乾燥材に比べ、粘りと艶と香りのあり猫部屋に森の香りとリラックス効果をもたらす」という。


森から生まれた家具の展示URLはhttps://www.living-and-design.com/upload/catalog/14.pdf

シンラファニチャー ヤマザクラのアームチェア
杉のチカラ 太陽と風のねこタワー 杉にゃんトリプルボックス

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