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★アートパネルに災害用トイレ まいにち、防災用品を身近に

アートパネルに災害用トイレを収納した「アートトワレ」

 災害用トイレメーカー・まいにち(東京本社・東京都中央区)は2月8日、インテリア用アートパネルの裏側に災害用トイレを収納した「アートトワレ」を同日発売した。防災への備えをもっと身近にという発想から絵や写真、イラストなどのアートパネルの中に非常用トイレ5回分を収納した製品。同社では既存の防災用品商社に加え、日用品・インテリア・雑貨を扱う小売店などのルートを開拓し、ネット販売と合わせ初年度6000パネル、3年後には4万パネルの販売を見込んでいる。
 同社ではこれまで災害用トイレ「マイレット」シリーズを製造販売している。断水で水洗トイレが使えなくなった時、便器や段ボール箱にポリ袋を被せて使用、排泄後に抗菌性凝固剤を振りかけて固め、可燃ごみとして処分できる製品。
 災害時、断水するとトイレは使用できず、仮設トイレもすぐには設置できないことから、災害用トイレは防災用品として必須のアイテムだが、水や非常用食糧などに比べて普及は遅れがち。いざという際も備蓄場所が分からないというケースもあるという。このため同社では発想を逆転し、壁に飾るアートパネルに非常用トイレが収められている形態を採用した。
 パネルは17㌢四方、奥行き2・5㌢で、粘着フックで取り付けられる。価格は1パネル1760円(税込み)。また収納されている災害用トイレは「マイレットmini―1」という製品名で1回分176円(同)で販売されている。
 開発に当たって同社では、マイレットが追求してきたコンパクト性能が生かされたものの、トイレ5回分を収納する容器形状に苦心。美しく壁に簡単に飾れる方法を試行錯誤し、約6カ月間かけて商品化したという。
 アートパネルには、インスタグラムで多くのフォロワーを抱えるYoh氏のオリジナルイラスト「サーファーと犬」や、YUYA氏の作品「青い鳥」など16種類が採用されている。災害用トイレは10年間保存できるため、アートパネルを長く楽しむことができるとしている。
 アートトワレの詳細は https://artwalet.com/

インスタグラムで人気のYoh氏のイラスト「サーファーと犬」㊤と、YUYA氏の作品「青い鳥」㊨
粘着フックで壁などに取り付けられる

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