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★【飛騨の家具フェスティバル出展リポート⑤】飛驒産業は腰に優しいクリのチェア

ボリューム感のある「KURINOKI」のテーブルとセミアームチェア
座面の後部に厚みを持たせて骨盤を支えるペルビックサポートを備えている

 飛驒産業はフェスティバル初日の22日、飛騨高山店をリニューアルして複合ショップ「HIDA高山店 森と暮らしの編集室」をオープンした。建築家の隈研吾氏が空間デザインを手掛け、デザイナーの原研哉氏が命名したカフェ「椅子と珈琲」が新たにオープンし、隈氏がデザインしたチェア「クマヒダ」や「シカ」とともに、下呂の名店「緑の館」の豆でいれたクラフトコーヒーを楽しめる空間になった。
 エントランスには、家具に使えない木材や枝葉などを使ったアロマオイルシリーズの全ての香りを楽しめる「森の香りの研究所」とともに、地元作家のクラフトなどを購入できるクラフトマーケットが設けられた。敷地内には飛驒産業の100年の歴史を紹介する展示コーナーやアウトレットも併設した。
 新作の「KURINOKI(くりのき)」は、クリ材のナチュラルマークをそのまま生かして作られている。デザインしたデザイン室プロダクトデザイングループ次長の舛井敦氏はセミアームチェアについて「1本曲木の背の部分は、第3腰椎に当たるランバーサポートに特化している。背面については、太鼓面をとって光が当たった時の陰影の優しさと、手にフィット感を与えるようにデザインした。座面については、骨盤を持ち上げるペルビックサポートを備えている」と説明した。オプションで厚さ3・5㍉のシートも用意している。価格は7万2600円(税込み)。天板の厚さ38㍉のテーブルの脚部は、コの字型になっており脚間を変えることができる。価格は24万2000円から(同)。

飛騨の樹木をメインに国産の樹木から抽出したエッセンシャルオイルをメイン会場で展示した

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