ニュース2022.08.04
カリモク家具(愛知県知多郡)は8月2日、同社の人気商品「Kチェア」が発売から60周年を迎えることを記念して「47都道府県・ご当地Kチェア」のアイデアを募集してきたが、このほど応募作品の中から3つのアイデアを選出し、商品として発売すると発表した。
同社によるとKチェアは1960年代から生産販売され、カリモク60(ロクマル)ブランドの代表商品として、廃番になることなく、今日も多くのファンを魅了している。
47都道府県・ご当地Kチェア企画は、60周年を記念して特別仕様商品を作り、広くエンドユーザーとつながることを目指して昨年7月募集を開始。一般の顧客から115件、取扱店から37件のアイデアが寄せられ、審査の結果、入賞作3件のアイデアを商品化することが決定したという。
入選3作品と選評は次の通り。
◆神戸タータン(兵庫県)=神戸開港150周年を記念して、神戸のイメージカラーを凝縮したタータンチェック柄を張地として使用。海をイメージしたブルーと、アスファルトのグレーが品を感じるタータンチェック柄となって、部屋のアクセントとしても際立つ。木部はブナ材をナチュラル色で仕上げ、ブルー基調の張地との組み合わせが、さわやかな印象を強めている。発売日は8月6日。
◆美作ヒノキ×倉敷帆布(岡山県)=岡山県の美作(みまさか)ヒノキを木部に使用したKチェア。ヒノキのもつ清らかなイメージと、ぬくもりを感じる手触りが魅力。ヒノキは軟らかなため強度試験を繰り返し、アーム下桟にホワイトアッシュ材を使用することでチェアとしての強度を担保している。張地には倉敷の帆布を使い、しっかりとした張りの中にも、しなやかな風合いを楽しめる。9月発売予定。
◆八重山みんさー織(沖縄)=結婚の際、女性が男性に帯を織って贈るのが、みんさー織りで、五つと四つの絣(かすり)柄に「いつ(五)の世(四)までも、末永く」という思いが込められている。チェアの張地表面は沖縄の海をイメージした無地の淡い青色張地。背面の一部にみんさー織りをボーダー状に施した、モダンと伝統が融合したチェア。発売時期は秋~年末。
◇各作品は、カリモク60公式ホームページで順次紹介される予定。
■次の時代への力をいただいた
審査員を務めたD&DEPARTMENTディレクター・ナガオカケンメイ氏の話 集まったアイディアに、まずは製品化できるかを前提とせず議論した。選ばれた上位のアイディアは何層にもわたる可能性が感じられるものだった。皆さんの参加に感謝するとともに、この機会が多くの販売店やカリモクという会社に次の時代への力をいただけたことをうれしく感じる。
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