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★岡崎製材がSDGsを起点に地元企業とパートナーシップ 「端材」製品を出展

「HAZAI project」のスツール
家族の成長を記録できる「HAZAI project」の「森の身長計」

 1917年創業、100年を超える歴史を持つ岡崎製材(愛知県岡崎市)は2月23日から27日までの5日間、岡崎市とイオンモール岡崎の共催イベント「SDGs×おかざき魅力発信展」に出展、木製品を展示・販売した。木材会社が中心となって、SDGsを起点に地元企業とのパートナーシップの元で地域の魅力を発信した。

 イベントには岡崎市のふるさと納税に出品している地元企業が参加した。岡崎製材をはじめ4事業者は同イベントの企画コーナー「岡崎市ふるさと納税で〝SDGsなモノ〟に出会おう」に出展した。
 岡崎製材は、無垢材を使ったテーブルや什器、カッティングボードを各社に貸し出し、看板も無償で製作・提供してイベント会場全体の一体感の演出に一役買った。さらにアウトドアグッズの共同展示・販売のほか、他社が実施するくじ引き製品も提供した。
 同社が出展したのは、岡崎市のふるさと納税で3位にランクしたことがある人気商品、アウトドア用の「C/C Cup」。SDGs事業として積極的に推進している、端材を使った「HAZAI project」の商品や 大手化粧品・健康食品メーカーと共同開発した商品、アウトドアブランド「Re:gro woodwork,s」などの商品も並んだ。
 三河エリアを中心に木材・住宅資材などを販売している同社は、 住宅リフォームや不動産、 家具・雑貨の製造・販売など、 住まいに関わるさまざまな商品・サービスをワンストップで提供している。
 製造・販売する製品には高級銘木・無垢材を使用しており、 取り扱い樹種は200に及ぶ。
 創業100年を迎えた2017年にSDGs事業を立ち上げ、 家具・建材などを製造する過程で発生する木の端材からさまざまな商品を製作・販売している。プロジェクト名に使われている「HAZAI」は同社の登録商標でもある。
 19年には端材を使ったアウトドアブランド「Re:gro woodwork,s」を立ち上げた。「Re:」はリサイクル。「gro」は三河弁で「端っこ」の意味だ。
 八田欣也社長は「プロジェクト発足当時は、 なかなか認知度がなくて苦しい思いをしてきたが、時代が大きく変わり、今ではSDGs事業として当社の基幹ビジネスにまで成長してきた。これからの時代は地域の企業・仲間たちと競争するのではなく『共創』がキーワードになる」と今後も共同事業を進め、新しい分野に挑戦するとしている。

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