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★DX時代の即戦力 麻生建築&デザイン専門学校特集① 進路選択、家具業界へ クリエイティブデザイン学科プロダクトデザイン専攻2年生 村尾 優佳さんが学んだこと

村尾 優佳さん
村尾さんがカリモク家具で作った赤いスツール。並べたら円形のベンチになって、色を変えてカラフルに使える。デザインコンセプトでデザイン・設計したことを画面を見せながら説明してくれた

 多様化するユーザーニーズにどう対応するか。家具業界は、製造から販売までのDX(デジタルトランスフォーメーション)によって活路を開こうとしている。新型コロナウイルスによるライフスタイル、ワークスタイルの変革がそれをさらに加速させている。麻生建築&デザイン専門学校(福岡市博多区)は、早くからDXに対応できる人材育成に力を注いできた。すでに家具業界への就職が決まっている村尾優佳さん(クリエイティブデザイン学科プロダクトデザイン専攻2年生)の将来の夢は「人に優しい家具を作りたい」。入学当時の進路は「真っさら」だったという。同校で学び、インターンシップに参加して進路が決まったという。何が村尾さんを動かしたのか―。

 ――麻生建築&デザイン専門学校を選ばれた理由は。
 最初は特に「家具」という思いはなく、漠然と何か作る仕事につきたいと思っていました。この学校を選んだのは、デザインや設計をはじめ、いろいろなことを学ぶことができるからです。入学時は何も知らない真っさらな状態でしたが、今はデザイン・設計の技術が本当に自分の身に付いたと思います。
 ――最初は特に志望はなかったけど、この学校に入れば何か見つかるだろうと。
 そんな感じですね。それで1年間学んでいるうちに、自分はデザインしたり、木に触れたりすることが好きなんだということに気付き、先輩たちがベンチを作っているのを見て『あ、いいな。自分も家具を作りたいな』と、現実的なビジョンとして思い浮かぶようになりました。2年生の今は、これまで学んできたことの集大成に入っているところですが、中でも一番大きな課題は卒業制作です。一人掛けのソファをデザインして、現在は設計の修正段階に入っているところです。
 ――レクトラ社が開発した3D設計ソフトウエア「デザインコンセプト」によるデザインも学んでいますね。このソフトで何ができるのですか。
 例えばソファを作る場合、木枠を作るところから、革や布張りの設計までできます。ほかのCAD(コンピュータ支援設計)ソフトと違って、縫製の一つ手前の縫い代までつけて設計できるところが便利だと思いました。
 ――家具業界に就職されるそうですが、なぜこの業界を選んだのですか。
 私の祖母の話になるのですが、カリモク家具様の家具がすごく好きで「この椅子をほかの椅子と比べてみて」と言われたことがありました。確かにその椅子を引いた時の滑らかさが違いました。もう10年前の話ですが、その時すごく感動したことを覚えています。この学校に入って『家具を作りたい』という気持ちに気付き、インターンシップで実際に家具作りを体験して進路が固まりました。
 ――カリモク家具のインターンシップに参加されたそうですね。 今年の8月に初めて実際に家具作りを体験しました。最初にデザインから設計、製造、販売までの流れを学んで、レクトラのデザインコンセプトを使ってスツールをデザイン・設計しました。(実際に作ったスツールを見せながら)革張りなのですが、革の下には布を張っています。両方とも自分で縫って手作業で張り合わせました。クッションも自分で作り、木枠はカリモク家具様に製作していただきました。
 ――将来の夢は。
 インターンシップで体験した寝心地研究から生まれたベッドが、自分のベッドと比べものにならないほど寝心地がよくて、家具がこんなに人の体に影響するのかという驚きがありました。その体験からですが、将来の夢として『人に優しい家具を作りたい』と思うようになりました。

建築とデザイン学科を併設 麻生建築&デザイン専門学校
 麻生建築&デザイン専門学校は、建築とデザイン分野を学ぶことができる専門学校。業界の企業と連携したカリキュラムを編成、就職率100%を実現している。
麻生建築&デザイン専門学校
〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-11-13
電話0120-371-007
https://asojuku.ac.jp/aadc/
<建築分野>
建築工学科(3年制)、建築士専攻科(1年制)、建築学科(2年制)、建築学科(夜間2年制)、建築CAD科(2年制)
<デザイン分野>
インテリアデザイン科(2年制)クリエイティブデザイン学科(プロダクトデザイン専攻・2年制)クリエイティブデザイン学科(ビジュアルデザイン専攻・2年制)

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