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★最新テクノロジーと職人技術の融合が生んだ曲がり木の価値 ヒダクマ、オンラインイベント

AR(拡張現実)技術とチェーンソー加工の掛け合わせによって作られた木工作品

 豊かな森と人との持続的な関わりの再構築を目指す「飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ、岐阜県飛騨市)」は、10月29日にオンラインイベント「世界初のAR×チェーンソー加工。最新テクノロジーと職人技術の融合が生んだ曲がり木の価値とは?」を開催する。
 同社によると、AR(拡張現実)技術とチェーンソー加工の掛け合わせによって作られた木工作品を通して木材加工におけるテクノロジー活用の可能性を考えるイベント。
 今年9月、渋谷区の宮下公園内にあるカフェテラスに、座ったり、コーヒーを置いたり、メモを取ったりなど、思い思いの使い方ができる曲がった丸太の構造物が展示された。
 設計・デザインを手掛けたのは、コンピュテーショナルデザインを用いた浜田晶則建築設計事務所と、ARを使った新しいファブリケーションの仕組みを研究するERI SUMITOMO ARCHITECTS。このプロジェクトでヒダクマは、製作ディレクションを担当した。
 今回のオンラインイベントでは、3Dスキャン技術やAR技術を活用した製作過程を解説し、このプロジェクトが示す木材加工の新たな可能性について考えるとしている。
 広葉樹の曲がり木は大量生産には不向きでパルプや燃料のためのチップに加工されることが多い。一方で、製材された真っ直ぐな板が曲木加工されることも。自然本来の個性や魅力を現代のテクノロジーで、どのように引き出すことができるか、同社では、国産材利用に関心のある建築家・デザイナーや、広葉樹を生かした空間・家具づくりに興味のある人の参加を呼び掛けている。
 開催概要は次の通り。
 開催日時=10月29日16時~17時45分▽参加費=無料▽オンライン開催(Zoom)。
 主催=飛騨の森でクマは踊る/FabCafe Hida(電話0577・57・7686)。
 【プログラム】(カッコ内は講演者)
 16時~「森を起点としたヒダクマの取り組み」志田岳弥氏(ヒダクマ)。
 16時5分~「コンピュテーショナルデザインによる建築とデジタルアート」浜田晶則氏(浜田晶則建築設計事務所)
 16時15分~「AR×建築で拓く新たな可能性」住友恵理氏(ERI SUMITOMO ARCHITECTS)
 16時25分~「製作プロセスの解説、曲がり木探し、丸太の3Dスキャン・モデリング、AR(拡張現実)デバイスを用いた加工・設置」浜田晶則氏、住友恵理氏。
 16時45分~休憩。
 16時50分~ディスカッション、テーマ「テクノロジー活用が生み出す新しい木材加工の可能性」聞き手・岩岡孝太郎氏(ヒダクマ)、話し手・浜田晶則氏、住友恵理氏、浅岡秀亮氏(ヒダクマ)。
 17時35~Q&A。
 17時40~17時45分・ヒダクマからの案内、イベント終了。
 申し込み=以下のサイトの「参加する」をクリックし、フォームで予約。申し込み締め切りは10月28日10時。
https://hidakuma.com/events/online-event20201029/

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