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対談 喜多 俊之氏×チェーザレ・マリア・カザッティ氏 デザインはどこへ向かうのか<中> イタリア家具業界の成長 サローネ誕生の背景に戦後、家のリノべが

ミラノのカフェで語り合うカザッティ氏(左)と喜多氏(右)

 喜多 サローネがスタートしたのは60年代でした。次の70年代は、イタリアの家具業界の全体に暮らしのブームが沸き起こり、産業経済の中核に育っていきましたね。
 カザッティ イタリアの家具業界は、60年代に始まったと思います。私は63年と64年、政府機関であるイタリア貿易振興会とともに「ドムス・デザイン」という展覧会を企画して、欧州各国の首都や米国のニューヨークの百貨店でこの展覧会を開催しました。…

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