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ASAHIKAWA DESIGN WEEK Photo Report 充実 一歩先行く展示哲学

インテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ氏がデザインしたメーン会場のインスタレーション。グヴァドラ社のファブリックを使い、天へとつながるイメージをデザインした
グエナエル・ニコラ氏

 今年の旭川デザインウィークは、メーン会場である旭川デザインセンターへのイベントの集中を図りつつ、カンディハウスなど各メーカーのショールームや工場でも、工夫を凝らした展示が見られた。
 メーン会場ではインテリアデザイナーのグエナエル・ニコラ氏が動画での撮影を想定し、SNSでの拡散も意識した巧みなインスタレーションを披露した。淡いピンクのファブリックで空へとつながるように吊り下げられた椅子は「広い世界に出てコミュニケーションを図り、他国の文化を見て、自分の国の文化を見直すことをコンセプトにデザインした」とニコラ氏は話した。
 デザイナーの小泉誠氏を中心とした「大雪の大切プロジェクト」を展開する大雪木工は、今年も木材資材置き場の空間を生かしたカラマツを使った新作を披露した。
 タイムアンドスタイルは、直線的な工場の建物のレイアウトを生かして、丸太から製品になるまでの工程を紹介した。【7月24日号で詳報】

メーベルトーコーは、同社の「PALAPERI]をデザインしたフィンランドのデザイナー、ミッコ・ハロネン氏の「PALAPALA」のプロトタイプをノックダウンの部材を背景に展示した。シンプルでありながら親しみがあるデザイン
大雪木工が自社工場で展開したカラマツ家具の展示。「大雪の大切プロジェクト」を率いる小泉誠氏は、メーカー展示の流れを変え、今年もユニークなインスタレーション&展示を展開して相乗効果を生み出している
アルフレックスジャパンの工場では、バーコードのタグで管理されたファブリックの素材が商品になるまでの過程を工場見学で紹介した

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