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日本橋三越 家具の「過去」「現在」「未来」 メーカー4社が展示

カリモク家具の「HARU」(左)とPEFC認証のブナ材を使った椅子
カンディハウスの「KAMUY」(左)と「コレント」

 日本橋三越本店は3月6日から19日まで、17世紀初頭の英国ジャコビアン様式家具を中心に、国産材家具を生産しているメーカー各社製品とともに、過去・現在・未来の暮らしをテーマとする展示・販売を行った。
 本館5階の展示フロアでは「過去」のシーンとして、三越伊勢丹プロパティ・デザイン(IMPD)が、かつて三越オリジナルとして製造していたジャコビアン様式のパーソナルチェアやサイドテーブルを展示。古き良き時代の優雅で重厚な暮らしを表現した。
 また「現代」のコーナーでは、長らく絶えていたジャコビアン家具を再現し、新たに製造された椅子が展示された。再現に当たっては大田区の六郷工場に保存されていた昭和初期の家具図集を基に設計図を起こし、彫刻なども職人による手彫りで往年の姿を再現した。
 「未来」のコーナーでは、IMPDのFSC(森林管理協議会)認証材を使い隈研吾氏がデザインした製品や、カリモク家具、カンディハウス、ワイス・ワイスの国産材を使った椅子が、それぞれの個性を競うとともに、森林のサステナビリティ(持続可能性)を考えた未来の暮らしを追求した商品として紹介された。
 このなかで、カリモク家具は森林保全のために国産ナラ材の小径木を使用したダイニングチェア「HARU」などを出品。
 カンディハウスは、北海道産ナラ材を使用した深澤直人氏デザインのアームチェア「KAMUY LUX D(木座)」などを出品。
 ワイス・ワイスは、中国明時代の伝統的なチェアをモチーフとし、東北産オーク材のフレームに、背と座はペーパーコードを編み込んだ「CHINO(チノ)」を出品した。

ジャコビアン様式の応接セット
三越伊勢丹プロパティ・デザインの「topo」(左)とワイス・ワイスの「CHINO」(右)

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