ニュース2024.07.21
カリモク家具(愛知県東浦町)は6月、2024年新作家具発表会を本社と新横浜、関西の3カ所のショールームで開催、16種類を超える新作家具を公開した。今年は「ちょうどいいは、自由に満ちている」を新作コンセプトに、少子高齢化による世帯人数の変化や、建設資材高騰による住宅事情の変化に対応するため、これまで同社が主力顧客層としてきた子育て世代から、新たに1人または夫婦2人を中心とする世帯の暮らしに焦点を当てた。
2024年新作家具では、30~40代と50~60代の2つの世代をターゲットに、都市部のマンションなどでのコンパクトな間取りでの暮らしをより快適にする製品を追求したという。
30~40代の夫婦に対しては、空間を広く感じさせるデザインの工夫と、間取りやレイアウトに対応してサイズを細かくオーダーできるソファなどを提案。
50~60代に対しては、自分時間をゆったり過ごせるくつろぎと、生活シーンに即した使い勝手と新たな使い方を提案した。
回転する円形ソファ
趣味を楽しむ飾り棚
こうした新たなコンセプトを代表する製品として今回登場したのは、1人掛けのラウンジチェアのようなソファ「UW1007」や、セパレートタイプのソファ「WW77」、ロールドアキャビネット「QW6400」など。
UW1007は、丸みを帯びた円形座面の360度回転するソファで、自由に自分らしく過ごせる空間づくりの提案という。直径680㍉×高さ685㍉のコンパクトサイズで、自由に向きを変えてテレビを見たり、会話することができる。
WW77は、脚部に曲木を使った1人掛けソファで、ビーチ材の成形合板のしなりを利用した揺りかごのような座り心地が特徴。1983年に発売されたドマーニブランドの復刻モデルで、今回、日本人の体形に合うように座面高を416㍉に低く設定した。
QW6400は、前面を広く開閉できるロールドアのキャビネット。ドアを閉めた表情と、開いて趣味の品を楽しめる現代風の飾り棚として、木質感と扉の仕上げにこだわったという。素材はウォールナットのほかに、国産材活用のため国産クリ材を使ったタイプも用意されている。
多彩な新製品が一堂に
参考出品も多数展示
このほかソファでは▽奥行きがコンパクトで幅の広い木製アームが特徴の「WW1900」▽横幅を50㍉単位でカスタマイズできる「UW00」▽幅1950㍉とコンパクトで搬入が容易なシェーズロング「UW90/UW91」―など新作が登場した。
チェアでは▽“カリモクの座り心地”を搭載したというチェア「CW68」▽セラミック調メラミンテーブルとマッチするダイニングチェア「CA42」の新作3製品のほか▽昨年発表のパーソナルチェア「WW27」に適したオットマンとスツール▽ダイニングチェア「CW63」モデルにデラックス仕様シート―を追加した。
テーブルでは▽挽き込み留め継ぎの脚部が特徴で、挽板の天板が浮いて見える「DW5320」▽「DH88」テーブルの天板にオーバル型と片オーバル型を追加▽3段階に高さ調整できるサイドテーブル「TW1606」―など。
このほか▽左右の引き戸が和風の趣を感じさせるサイドボード「QW5210/QW4210」▽国産針葉樹の家具ブランド「MAS」に新色フォレストグリーン、ソイルブラウンを追加―など多彩な新製品が紹介された。
会場では、これら新製品のほか来春発売を目指した参考出品も多数展示された。
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