ニュース2023.11.01
飛騨産業(岐阜県高山市)は10月26日、温泉熱を利用して木材乾燥を行う新工場を高山市奥飛騨温泉郷に新設したと発表した。この設備により広葉樹の乾燥時間を大幅に短縮し、国産広葉樹の利用拡大を推進していくとしている。
同社によると新設された奥飛騨栃尾工場は敷地面積1360平方㍍に、乾燥装置建屋(木造90平方㍍×3棟、270平方㍍)と、ストックヤード(鉄骨造120平方㍍)を備えている。
乾燥建屋では温泉熱を熱源とする乾燥室15室に周辺地域の広葉樹材を個別の温度設定をしながら4~6週間乾燥させる。乾燥時間は外気の影響や材種、含水率によって変わるため、温度安定化対策として温泉の温度を電熱器で調整する。
広葉樹材の乾燥は、割れや狂いの発生を抑えるために天然乾燥を10カ月程度実施した後に人工乾燥を行うのが一般的だが、同社が開発した乾燥方法では乾燥にかかる期間を大幅に短縮するとともに、木材の含水率を8%程度まで下げることができるという。
設備導入後の木材生産量について同社では、初年度(2023年10月~24年9月)は年間600立方㍍。3年後には年間1000立方㍍の製材品の乾燥を計画している。
同社では温泉熱利用により、従来の化石燃料を使った乾燥に比べ、灯油使用量を年間67万8591㍑削減、二酸化炭素換算で1689㌧削減できると試算している。
★見学OKライブオフィス カッシーナ・イクスシー新本社を公開
ニュース2024.10.28
★匠大塚、富山に新店舗 北陸2店舗目、さらなる需要獲得目指す
ニュース2024.10.25
★テーマは「国産木材と家具・文化」 "家宝"の一枚テーブル展示販売実現
ニュース2024.10.24
ニュース2024.10.24
★3Dプリント技術と匠の技を融合 井上企画、次世代家具プロジェクト発表
ニュース2024.10.24
★ふるさと納税返礼品に採用 アルフレックス、北海道旭川ファクトリー製品
ニュース2024.10.23
★立ち仕事が楽になるスタンディングチェア ドリーム、応援購入サイトで先行販売
ニュース2024.10.22
★日本の家具業界に貢献 カリモク家具取締役相談役の加藤知成氏が死去
ニュース2024.10.22