ニュース2023.10.22
21日に開幕した飛騨の家具フェスティバルのメイン会場となっている岐阜県高山市の飛騨・世界生活文化センター。コンベンションホールのエントランスを抜けると、各社のブースの並びの奥に、白川郷に発想を得たという高さ約4㍍の屋根が見える。フェスティバルの今年のテーマは、飛騨デザイン憲章第2条「人がつくる~人がつくり、人をつくり、人とある~」。訪れた来場者は「そこに人が集まり、何かが行われている」ような興味に誘われテーマブースに導かれるよう演出されていた。
農村の慣習としての助け合いを表す「結(ゆい)」をモチーフに、屋根の下に、地域で連帯したものづくりや人が集まる集落のような空間をイメージして設計されたという。5つの屋根には、広葉樹の端材などが使われ、その下には13組のメーカーや工房のクラフト・小物などが展示販売されるフェスティバル初の「飛騨つくり手市」が開催されている。
合掌造りに見立てた屋根は、スギを支柱としてネットに製造工程で出る端材や木の葉など2000個のパーツがちりばめられている。tamari architectsの寺田英史氏は、テーマブースのスタイリングツアーで「白川郷にある合掌造りの茅葺き屋根を、みんなで助け合いながら藁をふき上げる風習に発想を得て、森を育てて木をとり、製材して乾燥し、細かく加工されて、みんなの生活の一部に寄り添う地域の産業の流通そのものと、みんなで助け合う姿を表現した」と説明した。屋根下の「祝祭の市場」に来場者が集まって、作り手と会話しながら買い物を楽しみ、トークショーなどのイベントや小売店のバイヤーらを招いた交流の場「ふれあいパーティー」の舞台としての役割を想定して、多様に使われる空間を意識したという。
高山市内は観光客が戻りつつある。街を歩くと外国人観光客の姿が目立った。オーストラリアから訪れた夫妻は「街のインフォメーションで家具のフェステイバルがあると聞いてやってきた。日本の家具の素晴らしさをぜひ見てみたいと思った」と話し、テーマブースで買い物を楽しんでいた。
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