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★往年の家具が現代によみがえる マルニ木工、伊勢丹新宿店で「RE―INNOVATION」展

オアシスデッキチェア
ニューポリマ・アームレスチェア

 マルニ木工(広島市佐伯区)は、家具再生の新しい形を提案する企画展示「RE―INNOVATION Vol・2 Low Angle by Takayuki Fujii」を10月18日から24日まで伊勢丹新宿店(東京都新宿区)で開催している。
 同社によると昨年10月に開催した「RE―INNOVATION」の第2弾で、1950年代〜70年代に製造された家具を、デザイナー・藤井隆行氏監修のもと、当時の時代感を残しながら現代に通用する製品としてリノベーションした。
 今回のテーマ「ローアングル」は、目線が下がり、時間がリセットされるような瞬間を共にしたくなる家具としてラウンジチェアを中心に背の低いコンパクトな製品を取り上げたという。
 主な展示品は次の通り(価格は税込み)。
 ◆オアシスデッキチェア(1950年代)=爆発的な人気を博し、同社を代表する商品となった。元の塗装を剥がし、クリアマット塗装で木目を生かした風合いに変更。張地に上質な座り心地の「ウルトラスウェード」を採用するとともに、新たに背と座面の裏にロープを張って座り心地を改善した。販売価格は27万5000円。
 ◆ニューポリマ・アームレスチェア(1970年代)=スカンジナビアデザインのリビングチェア。広いシートとシンプルなデザインが特徴。販売期間が短かったため希少な商品とされている。塗装をクリアマットに変えて木目を生かし、フレームのエッジ部分を削ってシャープな印象に。張地はパイピング仕様に変更し、ウルトラスウェードを採用した。価格は27万5000円。
 このほか、同社初の量産家具「デルタチェア」(1950年代)、戦後スタイルの応接セットの先駆けとなった「スターアームチェア」(60年代)、当時の狭い住宅様式に合わせて作られたマガジンラック(同)、ベッド用ナイトテーブル(同)など、ビンテージ家具愛好家から「オールドマルニ」の愛称で親しまれている製品多数の生まれ変わった姿を観賞することができる。
 同社では「時を重ねた家具だからこそ備わる魅力をそのままに、さまざまな人の思いがこもった家具を直して使うことに価値を見出していきたい」としている。
 展示は10月18日~24日、伊勢丹新宿店(東京都新宿区新宿3―14―1)本館5階。詳細はRE―INNOVATION Vol・2

デルタチェア
スターアームチェア
マガジンラック

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