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★【2023飛騨の家具フェスティバル特集出展紹介】創業80周年 新コンセプトを提案 自然の生命感や美しさを表現する柏木工

BEAUTY OF NATURE × SENSE OF HIDAのブースイメージ

 創業80周年を迎えた柏木工はメイン会場で「BEAUTY OF NATURE × SENSE OF HIDA」という新機軸のコンセプトを打ち出す。「私たちが表現するのは技巧やスタイルではなく、自然の生命感やありのままの美しさ。全ての自然を愛する人々に贈る、生命の讃美歌」としてブースを構える。
 ショールームでは新製品の発表や工場見学のほか、ビッグチェアに座って記念撮影できる。
 新作の「灑(セン)」は、自然体のままで「もてなし」と「しつらえ」を大切にするダイニング・リビング。“侘び・寂び” の心得から着想し、繊細さと慎ましさを造形表現に取り入れている。
 「白洲(シラス)」は、約3万年前に噴火で流れ出たマグマが空気に触れず蓄積した火砕流のシラスをダイニングテーブルの天板仕上げに採用している。

「飛彈の通史」発刊

 柏木工は、80周年を記念して「飛彈の通史 歴史を探ると〈今〉が見える」を発刊する。飛騨の歴史を古代から掘り起こし、歴史建造物、お店、食べ物、名勝など「飛騨の一番」を紹介している。フェスティバル期間中は、ショールームで無料配布する。
 同社は、戦争中の1943年に創業した。当時は戦争遂行のために、飛騨でもお寺の釣鐘や鍋窯・包丁などあらゆる金属製品が徴用された。その中で木を使って生活道具を作ることで、少しでも住民の不便をやわらげられないかと考え、数人がお金を出し合って柏木工を創業したという。
 代表取締役会長の関道朗氏は、3市1村、全人口合わせても14万人弱の小さな地域が年間数百万人が訪れる一大観光地に成長した「奇跡」について触れ「その成功の源は、家具産業も観光産業も同じではないかと考え、専門家の協力を得ながら歴史を探る冊子を制作している」と通史発刊に至った思いを述べてる。
 「この冊子を読んでいただければさまざまな知らなかったことと出会い、新しい解釈を知ることになり、観光客にとっては、飛騨の新たな魅力の発見につながり、市民にとっては、知ってるつもりが知らなかったことを知ることになり、みんながもっと飛驒を好きになることにつながればいいと思っている」

“KASHIWA”
例年以上に感じてほしい
柏木工代表取締役社長 関 ひろみ氏

 皆さまのお力添えを頂き、柏木工は本年創業80周年という記念すべき節目の年を迎えることができました。
 ひとえに弊社製品を永年に渡りご愛顧くださる皆さま方の温かいご支援とご厚情の賜物でございます。
 今年の「飛騨の家具フェスティバル」では、感謝の気持ちを込めて例年以上に“KASHIWA”を感じてただけるよう、おもてなし企画をご用意しております。ご多忙中恐縮に存じますが、この機会にKASHIWA へご来臨賜り、ご高覧いただければと存じます。

柏木工高山ショールーム=岐阜県高山市上岡本町1―260
電話0577・32・7288

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