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★3Dプリンターで家具部材 アダル、オルガテック東京で“次世代のものづくり”発表

ブースコンセプトは「Use and Reuse」
リンクラウンジ

 業務用家具メーカーのアダル(福岡市博多区)は、4月26日から東京ビッグサイトで開催されるオルガテック東京2023に「Use and Reuse」をコンセプトに、家具素材を活用したユニークな考え方をブースデザインとして発信すると発表した。
 同社によると木製のオフィス家具ブランド「A.T.I.C vol.8」を中心とする商品展示や、木材活用率100%を目指す“次世代のものづくり”の企画展示が予定されている。
 今回、同社創業70周年企画として登場するのは、木材の加工過程で発生する端材を粉塵化して樹脂と融合し、家具部材を大型3Dプリンターで射出成型する新技術。リンクシリーズのラウンジチェア「リンクラウンジ」のシェル部材を3Dプリンターで製作した新モデル「リンクラウンジ2・0」を発表する。
 リンクラウンジは90年代初頭に設計され、大型の成型合板シェルで構成される構造が特徴。製造には巨大な金型と、圧縮成型するための大規模な高周波プレスなどによる量産体制が必要だが、新しい生産方法では木粉と3Dデータで製造が可能になる。
 同社では、このプロジェクトを機に木材資源の100%有効活用を目指したサステナブルなものづくりに挑戦していくとしている。
 オルガテック東京2023は4月26日~28日、東京ビッグサイト西展示棟1・2ホール。同社ブースはG―58。

端材を粉塵化した原料
座面部を3Dプリンターで成型
ブースデザインを担当するSTONE DESIGNSのクトゥ・マスエロス氏㊨とエバ・プレーゴ氏㊧

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