ニュース2022.09.09
生活用品販売のKEYUCAを運営する河淳(東京都中央区)は、ダイニングテーブル「バリタテーブル・ライトソリッド」の受注を9月10日からKEYUCAの家具取扱い店舗で開始すると発表した。この製品はオーダー家具バリタシリーズの新製品で、新技術「ライトソリッド構造」を用いて、従来の無垢材に比べ、木材使用量を約30%に抑えることに成功したという。
同社によるとライトソリッド構造は、天板を厚さ3㍉の突板と無垢の枠組みで制作する。従来の木質ボードに比べ、無垢材の質感を落とさずに美しいテーブルに仕上がるとしている。木材使用量を減らしたことで、価格を抑えるとともに軽量化を実現した。
サイズと税込み価格は、2人用が幅1150×奥行き800㍉、6万9080円から。4人用は幅1400×奥行き800㍉、8万5580円から。
サイズのほか、天板や脚の材質・形状が選べるため、使用する部屋に合ったテーブルのオーダーが可能。価格はオーダー内容によって変動するとしている。
製品の詳細はKEYUCAサイト。
■「当たり前を変えよう」と試行錯誤
◇家具デザイナー・茂野真幸氏の話
今回のライトソリッド開発の背景としては、ウッドショックによる世界の木材需要や為替の変動など、価格的なことも理由の一つですが、私が最初に思ったことは、私たち作る側の理由ではなく、使ってくれる方の課題解決を考えました。
たとえば天然木の無垢テーブルは良いけど掃除する上では重過ぎないか。天然木は割れるため反り止めという部材を天板の下に付けるのですが、木で作ると手や膝に当たって邪魔ですし、鉄で作るのもどうなのかなと思いました。
天然木のテーブルにおいて当たり前であることが、自分が使用者として考えた時に不自然だと思い、その当たり前を変えようと考えましたが、試行錯誤して実現に2年かかりました。
天然木の使用量を減らしながら、その質感を保つために一番考慮しなければならない点は手間です。通常の天然木のテーブルは、小さい板を集成して一枚の天板にし、受注に応じてカットして作りますが、このライトソリッドの場合、この一枚の天板にする作業に手間がかかります。強度を高めるための見えない所への工夫も大変でした。
ただ、工夫によって限りある資源を大切に使って商品をうまく作るというのは私たちの仕事だと思っています。苦労しましたが価値のある苦労だったと思います。
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