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★小田急ロマンスカーの装備品が家具に 天童木工が製作、9月1日から限定販売

特急ロマンスカー・SE(3000形)
SE・ロマンスソファー

 小田急エージェンシー(東京都新宿区)はこのほど、小田急電鉄の特急ロマンスカーSE(3000形)の座席など装備品を天童木工(山形県天童市)とのコラボレーションにより家具インテリアとして活用するプロジェクトの第2弾となる企画製品5種の販売を9月1日に開始すると発表した。
 ロマンスカーSEは1957年に就役。軽量化、低重心化に加え空気抵抗を抑える流線形の車両は、高速試験で当時の狭軌鉄道の世界最高速度(時速145㌔)を樹立し、新幹線の開発にも影響を与えたという。
 またオレンジをベースにシルバーグレーと白線をあしらった斬新なカラーリングは特急のイメージを一新させた特別な車両として今年4月に開業したロマンスカーミュージアムに展示されている。
 その車両で実際に使用されていた車内装備品が今回、岡部憲明アーキテクチャーネットワーク(車両デザイン)と、天童木工により家具として生まれ変わった。
 販売は9月1日10時から11月30日まで、特設サイト https://www.odakyu.jp/romancecar/se_memorial
 また、これらの製品は9月1日から30日まで新宿駅南口の小田急ホテルセンチュリーサザンタワー20階エレベーターホールに展示される。
 販売される5製品は次の通り。
 ①SE・ロマンスソファー=SEの座席をそのまま使用したソファー。車体色のツートンを思わせるグレーの台座にハの字の足が設けられている。販売数は7脚(限定)。価格は44万円(税込み・配送料設置費込み)。
 ②SE・ロマンスカーテーブル=SEの画期的な技術のひとつ、連接台車の床(桟板)を、テーブルとしてリプロダクト。部材にはソファーと同じブナの積層合板を使用。販売数は2台(限定)で65万円(税込み・配送料設置費込み)。
 ③SE・走る喫茶室サイドボード=SEの名物だった「走る喫茶室」に設置されていたショーケースがサイドボードに生まれ変わった。保存されている5両編成に1カ所しかない客室設備のため、提供商品は1台(限定)。価格は65万円(税込み・配送料設置費込み)。
 ④SE・邂逅灯(かいこうとう、ライトスタンド)=SEの天井に設置されていた蛍光灯カバーをリプロダクト。販売数は10台(限定)。価格は35万円(税込み・配送料設置費込み)。
 ⑤SE・ガラスキャビネット=SEの窓のうち非常用の窓に蝶番(ちょうつがい)で開くロック付きの窓ガラスが使われていた。この開閉窓をキャビネットのガラス戸に加工。キャビネットは天童木工が製作した天然木材製。内部には2段のガラス棚が設けられている。販売数は2台、価格は45万円(税込み)。

SE・ロマンスカーテーブル
SE・走る喫茶室サイドボード
SE・邂逅灯

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