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★整理・収納の最大の課題は「モノが多すぎる」こと ルームクリップが調査

 住まいと暮らしの実例写真共有サービス「RoomClip」を運営するルームクリップ(東京都渋谷区)は11月24日、「家の中の整理・収納と購買」に関する調査の結果を発表した。
 それによると①回答の98%が「きれいに整理したい」と思っている②整理・収納における最大の課題は「モノが多すぎる」③解決策は「在庫の棚卸」と「ルールづくり」④半数以上が「ロボット配達に期待」⑤「見せる収納」と「隠す収納」で、自宅の世界観を維持―などが分かったという。
 この調査は、暮らしやインテリアへの関心が高いRoomClipのユーザー2743人を対象にWEBアンケート(今年3月)や、個別インタビュー(6月)を行い、整理・収納から解放される新たな購買スタイルの可能性を探ったもの。KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市)と共同で実施された。

 在庫管理のルールづくりがカギ

 「家の中の整理・収納と購買」に関する調査結果は次の通り。
 RoomClipユーザー2743人のうち、全体の9割を超える人が「家の中をきれいに整理したい」と回答。現在の整理状況にかかわらず、「家の中をきれいにしたい」という意向が高いことが分かった図表1。
 家の中の整理・収納で課題になることは「モノ(在庫)が多すぎること」と70・7%が回答=図表2。
 家の中で整理したい場所の1位は「押し入れ」(60・5%)、2位「クローゼット」(58・0%)という結果となり「収納問題」が浮き彫りになった=図表3。
 解決策として実践している方法は1位が「こまめに整理」52・2%、2位は「使わないものは早めに捨てる」51・6%。以下、3位「収納スペースを区切る」49・0%、4位「整理のルールを決める」36・8%、5位「買いだめをしない」30・1%となった=図表4。
 これらについて同社では、「在庫の棚卸」と「ルールづくり」が収納・在庫管理の問題解決のカギとなっているのに加えて、余分な在庫を持たず常に適正量の在庫を維持できる環境の構築も解決につながると考えられるとしている。

 自動注文、ロボット配達に期待

 こうした環境を構築するサービスとして宅内の在庫の消費を把握し、自動で注文してくれる「自動注文サービス」があるが、調査では自動注文サービスの利用に29・8%が興味を示した=図表5。
 新型コロナウイルスの影響による通信販売の拡大に加えて、今後、自動注文サービスの増加で宅配量はさらに増えることが考えられることから、今回の調査では「ロボット配達」へのニーズ調査も行った。ロボット配達とは、自動走行ロボットによる24時間宅配サービス。
 調査では、合計53・3%のユーザーが、ロボット配達を「利用したい」あるいは「やや利用したい」と回答。将来のロボット配達の実現に、半数以上が期待を寄せていることが分かった。

 見せる収納、隠す収納など工夫

 また同社では6月にオンラインでのインタビュー調査を実施、次のような回答があったとしている。
 ①木製の柱を天井と床に張ってDIYで収納用の棚を取り付けた。日用品は、バラバラ感がでないように同じようなサイズ、色を買いそろえる。それらの色合いが部屋に合っていれば「見せる収納」に、合わない場合は「隠す収納」にしている(30代男性)。
 ②インテリアは、白と黒が基調のモノトーンとし、ニトリや100均で購入した安価なカゴを活用して分別している。食材の収納にはパントリー(食品庫)を用意している。在庫管理の工夫としては、商品のパッケージを空けたら次を買う「ローリングストック法」を採用。家具を増やさないこと、何か買ったら捨てることが整理のコツ(40代女性)。

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