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★カリモク家具が7月に公式オンラインショップ 実店舗での需要喚起も狙う

 国産木製家具大手のカリモク家具(愛知県知多郡)は6月11日、公式オンラインショップを7月15日に開設し、オフィシャルEC事業を開始すると発表した。同社が自社サイトでネット販売を行うのは初めて。新型コロナウイルスの影響などにより、ネットを通じての情報収集や買い物が定着してきたことから、消費者の購買行動の変化に対応するためで、既存の販売ルートでの需要喚起効果が最大の狙いという。
 同社によると、オンラインショップでは、カリモクブランドをはじめカリモク60、キトノ、ディズニーライセンス商品の4ブランドを扱い、当初72品目からスタートし、順次、品目数を増やしていく。配送エリアは沖縄、離島を除く国内で、販売目標は初年度1億円。
 EC事業の狙いについて同社では、ファストファニチャー(耐用年数の短い家具)が拡大している現在の市場に対して、メーカー自らWEBマーケティングを強化することで、中高級家具の魅力を伝え、中間流通市場の需要喚起を図るためとしている。
 公式オンラインショップ開設に先立って、同社では大手通販サイト「アマゾン」でのネット通販を試行した。その結果、全体から見た売り上げは少ないものの、ブランドのプロモーション効果や、リアル店舗を含めた需要喚起が期待できるとしてEC事業の強化を図る。
 既存の流通ルートとの区分けについては、ショールームや取扱店では、張地や塗装、サイズなどが選べるカスタムオーダー・マイン(受注生産)や、ユーザーのコーディネートニーズに対応するのに対し、オンラインショップではカスタムオーダー・マインには対応せず、定番商品から在庫を保有して納期の短縮を図るとしている。
 ◆カリモク家具オンラインショップ https://e-karimoku.com(7月15日スタート予定)

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