ニュース2019.11.06
グローバル市場では、ミレニアル世代が購買層として台頭している。この世代は、個性を表現するとともに、他の人とは違う服やモノを好む傾向があるといわれる。日本の家具市場でも、カスタマイズがトレンドのキーワードになっている。
一方、家具メーカーのオンデマンド生産は、さまざまなオーダー、モデル、バリエーション、オプションから構成されており、それぞれ生地が異なるケースが多くなってきた。これらのオーダーや関連する大量のデータが複雑に絡み合い、生産スケジュール、コスト、処理時間を最適化することが困難になっている。
カリモク家具の場合、カスタマイズ家具が全体の80%を占めていた。複雑なオーダーを管理できる方法はないか模索していたところ、レクトラの「ファニチャー・オンデマンド」との出会いがあった。
同社のERP(Enterprise Resources Planning、統合基幹業務システム)と接続すれば、簡単なオペーレーションで受注に合わせて裁断できることも魅力だった。さらに林博行専務は「裁断の際の柄合わせの精度が格段に高い。ソファの品格が上がり、今よりもっといいものがつくれる」という可能性に魅力を感じたと話す。ファニチャー・オンデマンドによって「コストが下がるというよりも、もっと付加価値を上げることができるというイメージを描いている」という。
デジタル裁断プラットフォームとヴィルガの連携によって、膨大な裁断図の管理も不要となる。将来は複数の生産拠点をつなげ、一括管理することも可能となる。
林専務はレクトラの3Dソフトウェア「デザインコンセプト」にも魅力を感じていた。「ファニチャー・オンデマンド」のプロセスに組み入れることによって「将来はお客さまと工場を直接つなぎたい」と未来像を描いている。
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