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アジア・ファニシング・フェア 来月20日開幕

阿部野理事長

 家具業界の新市場開拓の見本市として着実にスケールアップしている「アジア・ファニシング・フェア(AFF)2018」が11月20日から22日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。出展社は88社・団体で昨年から1.4倍アップ。今年も住宅・建築系の展示会「ジャパンホームショー」や「JAPANTEX」との合同開催による相乗効果によって総来場者数は4万人を超える見込み。昨年は東3ホールで開催したが、今年は新たに東8ホールを加え、展示面積は1.7倍にアップする。目玉はペットインテリアを展示する初の企画展示「ワンルームだニャン」。主催するアジア家具フォーラム理事長の阿部野育三氏にAFFの見どころを聞いた。

「ペットと暮らし」の新企画 着実にスケールアップ

 ――今年のAFFの見どころは。
 今年も住宅メーカーが出展する「ジャパン・ホーム&ビルディングショー」、「JAPANTEX」などと東京ビッグサイトを会場に同時開催します。展示面積は約8000平方㍍と昨年の1・7倍にスケールアップしました。
 昨年は異業種ビジネスと交流を深める「異なる」をテーマに開催しました。今年は、新しい分野とチャネルに挑戦しようということで「新しい」をテーマにしました。文字通りいくつかの新しい企画や出展社が登場します。
 ――新たに会場に加わった東8ホールの展示内容は。
 ペット家具の機運をつくろうとペットインテリア展「ワンルームだニャン」を一般社団法人ペットインテリア協会の協力で初めて開催します。約300平方㍍のスペースに、AFFの出展社が作ったペット家具をはじめとしたインテリアなど約100製品が出展されます。この展示で初披露される新商品も登場する予定です。
 5世帯に1世帯はペットを飼い、年間で1世帯当たり45万円を消費しているといわれています。ペットとの生活を考えたリフォームも増えています。こうしたニーズを取り込んだ「人とペットの豊かな住空間」をテーマにしています。
 展示品は主に3つのカテゴリーに分けられます。
1つは、ペットそのものが癒される家具・インテリア用品。2つ目は人とペットが共用で使える家具・インテリア用品。そして3つめは、ペットの高齢化にともない、人とペットが一緒に外出したり、移動するときに快適に過ごすための製品。そして、ペット特有の匂いや抜け毛が付きにくいなどの特徴がある素材。これらで構成する予定です。
 ――協力するペットインテリア協会とは。
 ペット用家具やインテリアを軸に、飼い主とペットが家族の一員としてより心地よい空間で暮らせる住空間づくりを目指すことを目的に今年8月に設立しました。構成員は全て女性で、獣医師も参加しています。ペット家具やインテリアのコンサルティング、メーカーと連携したペット家具の開発・販売、ペット家具の展示会やセミナー活動なども行っています。
 これからの住空間を考える上で、ペットの存在は欠かせないものであり、ペットと一緒に暮らすことが当たり前という視点で、住空間を提案していきたいと考えています。
 ――今年の初出展はいかがですか。
 マレーシアから18社が新たに出展します。米国と中国の貿易制裁の影響で、日本のマーケットに進出しようと中国からの出展社も増えています。中国大使館経済商務処からの後援もいただき、中国でのAFFの知名度も高まっています。日本からは、札幌ファニシングやスリープセレクトなどが初出展します。
 ―家具業界を取り巻く環境が厳しさを増しているからこそ、そのニーズに応えた見本市が求められています。
 家具単独での展示会は、日本の中では難しくなってきていると思います。合同開催するジャパン・ホーム&ビルディングショーは、住関係の企業が多く出展して、AFFとの相乗効果は非常に高いものがあります。衣食住の「住」のくくりで、広い視野を持ってコラボレーションを進めていくことが、生き残りの道の一つといえるでしょう。AFFはまさに、それを開拓する場なのです。

Asia Furnishing Fair 2018 Tokyo

■日  時 2018年11月20日(火)~22日(木)午前10時~午後5時
■会  場 東京ビッグサイト東3・8ホール
■主  催 一般社団法人アジア家具フォーラム、一般社団法人日本能率協会
■後  援 経済産業省、中国大使館経済商務処、在京マレーシア大使館、台北駐日経済文化代表処、佐賀県、諸富家具振興協同組合、公益社団法人インテリア産業協会、一般社団法人ペットインテリア協会、全日本ベッド工業会、台湾區家具工業同業公会、MIFF
■入場料  税込み3,000 円(招待状持参者・事前登録者は無料)
■合同開催 ジャパン・ホーム&ビルディング・ショー2018、JAPANTEXなど

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