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ミズノとカリモク“共演” スクワット運動補助 健康スツール開発

スクワット運動をサポートする「スクワットアーブル」を発表するミズノの村田氏㊧とカリモク家具の太田氏

 総合スポーツ用品メーカーのミズノは、カリモク家具と共同で、スクワット運動ができるスツール「スクワットアーブル」を開発した。6月15日から100台限定で発売する。
 ナラとブナを素材に、カリモク家具の木工技術を最大限に生かした。スクワット運動をサポートするシリンダー機能には、ミズノの健康器具のノウハウが生かされている。張り地は高級感にこだわり、インテリアとしてリビングに置いて使えるようにデザインした。
 太ももと尻の筋肉を鍛えるスクワット運動をすると、心拍数が上昇するなど体に大きな負荷がかかる。スクワットアーブルを使えば、座って上下動するだけで、心拍数が安定したまま通常のスクワットと同等以上の運動効果が得られるという。
 ミズノ・グローバルイクイップメントプロダクト部部長の村田一雄氏は「プロ野球選手が使用するグラブやバットは職人が一つ一つ手作りしている。安全性と耐久性を担保するための細かな基準も設けている。スポーツ用品は元をたどれば木工技術が重要だった」とスポーツ用品と家具の共通点を挙げ、技術や材料へのこだわりを持つ同じ老舗ブランドであるカリモク家具とのコラボレーションに至った理由を話した。
 カリモク家具マーケティングセンター次長の太田哲郎氏は「シート裏の木部は、握り心地や触り心地を面形状で表現し、台座の板は三次曲面で曲げ加工して木の優しさを表現している」と説明した。ファブリックにはソファに使われる張り地を採用。マイクロファイバーを使ってタッチ感を良くし、濃いネイビーと光る糸を入れて高級感を出した。木の癒やし効果やスクワットによる気分転換は「オフィス空間でもこれから求められていくのでは」と期待を込める。スクワットアーブルの価格は9万円(税別)。
 ミズノは今後、インテリアとしてリビングに置ける健康器具をシリーズ化する「ミズノヘルシーインテリア」を展開。座ってもたれるだけで下腹部を鍛えることができるコンパクトな座椅子「腹筋プルレ」と、ミズノがデザインした「スクワットスリール」も6月に発売する。

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