ニュース2026.06.30
家具業界でのサーキュラーエコノミー実現を目指す家具インテリアリサイクル&リニュー(R&R)協議会は6月12日、第3期総会をカリモク家具新横浜ショールームで開催。オンライン参加を含む会員106人が参加した。
冒頭、加藤信会長があいさつに立ち「各ワーキンググループの活動によりサーキュラーエコノミー実現に向けた知見の蓄積や重要な基盤が整いつつある。この歩みを確かなものにするためにはメーカー、小売、関連事業者が業界の枠を超えて連携していくことが不可欠で、これからも共に学び、共に実践し、共に未来をつくる団体として歩みを進めていこう」と語った。
続いて4つのワーキンググループ(WG)から2025年度の活動報告と26年度活動計画が提案された。
「リソーシングWG」からは戦略マネジメントチームTask1リーダーの高田輝成氏が、家具リサイクルの認定事業体として24年に設立された家具インテリアリサイクル協会(FIRA)が、今年2月までに一般廃棄物と産業廃棄物の両広域認定を取得し、3月までにマットレス7139枚を回収し、鉄資源84㌧、リサイクル燃料68㌧の成果を上げたことを報告した。
新年度活動計画では▽消費者宅からのベッド類引取りを6月から関東圏で開始▽関東圏での産廃事業を7月から開始▽べットフレーム事業を8月に開始▽一般廃棄物の広域認定事業を関西・中部に拡大▽産廃広域認定事業を主要都市に拡大▽関東圏での自治体連携事業を開始―などを提案した。
「長期愛用/リニューWG」からはTask2リーダーの榊原岳広氏が、家具を長寿命化させることによる廃棄物削減への目標に向け、適切な維持管理やメンテナンスと修理を行う仕組みとして、協会ホームページ内にユーザー向けの家具取り扱いガイドを掲載したことや、修理業者開拓への実証実験を一部実施したことを報告した。
新年度活動計画では、修理受け付けや配送手配のシステム化を進めていくことが提起された。さらに次の目標として中古家具のリサイクル事業計画を提案。国産家具や海外のトップブランド家具を対象に、高付加価値リサイクル(レストア)サービスを検討するとしている。
「ゼロカーボンWG」からはTask3リーダーの福村勉氏が温室効果ガス排出削減目標と手段の研究について解説し、各社内での燃料使用量と電力使用量の調査を促した。
企業が温室効果ガス排出量の算定と削減に取り組むべき背景について▽脱炭素の要請など法令や社会的ルールへの対応▽脱炭素のために既存事業を見直し、競争力を強化▽脱炭素社会へ向けた転換期に生まれる新たなチャンスをつかみ事業を拡大―などをあげた。
さらに2050年カーボンニュートラル(ゼロカーボン)を最終ゴールに、仮目標として35年にR&R参加会員企業全体で、25年比45%削減を提示した。
「再生デザインWG」からはTask4リーダーの中村孝之氏が、家具業界が目指す「環境に優しい再生デザイン」について活動状況を報告した。
家具のサーキュラーデザインの5つの目標として①持続可能な森林資源の利用②製造時に出る端材や未利用材の活用③再生しやすい材料や構造、バイオ素材の利用④リサイクル材の利用⑤長寿命化の促進―を上げた。
また家具のサーキュラーデザインと評価例を製品の写真を交えて解説した。
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