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★木くずを活用して家具の生地に マルニ木工、来年2月に新製品

木くずを原料にした生地「Konoko」
家具の製造工程から出る木くずを活用

 マルニ木工(広島市佐伯区)は11月17日、家具の製造工程で生まれた木くずを原料の一部に活用した生地「Konoko(このこ)」を使った製品を2026年2月に全国発売すると発表した。
 同社によるとKonokoは、木くずをパウダー状にしてブレンドした和紙糸が用いられている。和紙糸は和紙を細く裁断し、こより状に撚ってつくられる軽さと強さを兼ね備えた素材。この和紙糸を使用したKonokoは家具の張地などにも適した強度を持ち、和紙特有のさらりとした質感で木製家具との相性も良く調和するとしている。
 Konokoの製造は①同社工場から出るビーチ、オーク、ウォルナットなどの木くずを粉末状に砕き②木くずパウダーとマニラ麻をブレンドして和紙にする③和紙を細く裁断し撚って和紙糸にして④縦糸に綿、横糸に和紙糸を織り合わせて生地をつくり⑤家具の木部になじみやすいアイボリー・ベージュグレー・ブラウン・カーキの4色に染色―という工程。
 張りの対象となる家具は同社のMARUNI60などを予定しているという。

木くずパウダーとマニラ麻をブレンドして和紙にする
綿糸と織り合わせて生地に
カラーはアイボリー・ベージュグレー・ブラウン・カーキの4色

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