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★【年頭所感】日本家具産業振興会会長 岡田 贊三氏 IFFT東京国際家具見本市は森を感じる設えに 国産材の諸問題を議論

日本家具産業振興会会長 岡田 贊三氏

 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては輝かしい新年をお迎えになり、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 昨年はコロナ禍が明けて行動制限のない正常化した年となりました。パンデミック中は内向きで自宅や家具に消費者の目が向いていましたが、規制解除となり外向きの消費が増えたことからホームユースにおいて家具業界はいまだに厳しい状況が続いています。ただ、生活を見直す機会があったことで少し高級な家具が売れている傾向があり、さらに付加価値を求めてもよいのではないかと考えています。
 当会としては、一番大きな行事である東京国際家具見本市が曲がり角に来ています。昨年より日経JAPAN SHOPと併催してきましたが、開催時期である3月は各社のコントラクト部門が一番の繁忙期という理由から参加者が減少してきたため、来年は開催時期の変更を検討しています。また、展示会がいろいろな形で行われている中で、日本の木製家具というものをしっかりと打ち出していかなければ分散してしまうという懸念もあります。
 そのような中で、今年の見本市では森を感じるような設(しつら)えや、若い職人が頑張っていることを知ってもらえるような場も構想中です。今までとは違う工夫を凝らした見本市をぜひご覧いただきたいと思います。
 その他に、SDGsの中で当会が取り組まなければいけない項目として、国産材を使用し国内生産を推進していく国産材部会を立ち上げ、諸問題をどう解決していくか議論しています。末筆になりますが、皆さまのご多幸ご繁栄を心からお祈り申し上げます。

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