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★高い天井でも壁一面収納 倉田裕之/建築・計画事務所、上下連結を可能に

新築マンションの吹き抜けを天井いっぱいまで本棚に
壁一面の本棚(縦7コマ×横7コマ)

 収納家具ブランド「マルゲリータ」を販売する倉田裕之/建築・計画事務所(東京都品川区)は3月10日、天井の高い住宅に対応するため、複数の壁面収納を上下に連結する専用金具を開発、特許を取得するとともに、壁一面収納の新サービスを開始したと発表した。
 住宅の設計も手掛ける同社代表の倉田裕之氏は「年々、広さや開放感を求め、高い天井高を希望するケースが増えている」と話す。住宅の天井高は2・2~2・4㍍が一般的だが、近年高い天井を希望する声にこたえてハウスメーカーが、以前はオーダーで対応していた3㍍近い天井高のプランを標準化して提供しているほか、マンションのリノベーションで既存の天井を取り払って天井を高くするケースが多く見られるという。
 同社がこれまでに販売している「壁一面の本棚」は最大高さが2・4㍍で、既製品としては大型だが、高い天井高では上部に隙間ができてしまうこともあった。今回の上下連結サービスにより高い天井の住まいでも壁一面の本棚が可能になった。
 これまでの導入事例では、上下階を繋ぐ階段の吹き抜けに2フロアにわたる高さ5・2㍍の壁面収納を設置しているという。
 壁面収納「壁一面の本棚」は、最大サイズが幅2・4×高さ2・4㍍(7×7コマ)で、高さや幅は複数製品から選ぶことができる。奥行きは250㍉。素材はシナ合板、表面木口はシナ材天然木突板貼り。素地仕上げ(無塗装)。価格は幅2・4×高さ2・4㍍サイズが15万1800円(税込み)となっている。
 組み立ては基本的にユーザーによる設置が可能だが、増設に当たっては安全のため同社または専門業者への依頼を推奨するとしている。
 製品の詳細は、https://www.margherita.jp/shelf/slf-2400-2400-ex.html

リノベーションで天井を高くしたオフィスでの使用例
2フロアをつなぐ高さ5.2㍍の本棚
既存の本棚に、後から増設することも可能

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