自私寸評

2021年9月15日付 自私寸評

 もう9月かと思っていたら、菅首相退陣となり一気に政局となった。新型コロナの感染は下火になってきたが先は分からない。酒の販売を始めた飲食店が増えたというが、周囲の者に尋ねても外飲みしているという話はまったく聞かない。ワクチンを打ったら、外食して経済を回せ、というのは正論なのか。別に無理して夜の町に出向く必要はないと思うが▼先月、必要に迫られてPCR検査を2回受けた。幸い結果は陰性だったが、狭いクリニックの外階段に並び、受付を待つのは嫌だった。そこは1回1・5万円という検査代で、どう考えても高すぎる。でも予約でいっぱい。ワクチンを打ったものの、感染する可能性はあるというし、発熱におびえながらの生活は続く。経済を回せる人はどんどん回してください、と思う。でも無理な人は動かなくていい▼7月の家計調査によると、一般家庭の家具支出額は減少している。伸びが続いていた書斎・学習机・椅子への支出は小休止の感はあるが、自宅内の学習環境を整えようという意識はまだまだ高そうだ。大人向けのテレワークから、子どもの在宅学習へと求められる家具が変化しつつあるが、業界としてできることがありそうだ▼青天の下、乾いた空気が秋を感じさせる。新首相の誕生で今後に明るい見通しがたつのだろうか。大きな期待はしない。みんなに10万円の給付金をくれる人なら誰でもいい。

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